第39章

委員長の中の委員長、非の打

ちどころのない彼女ではあるが――家庭に不和を抱えている。

不和、そして歪み。

それゆえに――彼女は猫に魅入られた。

ほんのわずかな、心の隙をつかれて。

誰も、完全には完璧たりえないという、それは一つの例なのかもしれなかったが――その問

題が解決し、猫から解放されたところで、彼女の記憶が消えて無くなってしまったところで、

不和も歪みもなくならない。

不和も歪みも残り続ける。

そういうことだった。

「図書館が日曜日に休みっていうのが、なんていうか、自分の住んでいる土地の文化レベルの

低さを表してるみたいで、あは、やになっちゃうよね」

「僕は図書館がどこにあるかすら知らないよ」

「駄目だよ、そんなことじゃ。そんな、諦めたみたいなこと言って。受験までまだ間もある

し、阿良々木くん、やればできるんだから」

「根拠のない励ましは、場合によっては罵倒されるよりもつらいものがあるぜ、羽川」

「だっ……

(ò﹏ò)

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