い人だねえ――優しくていい人だよ。胸が
むかつくねえ、本当にもう。その優しさで一体どれほどの人間を傷つければ気が済むんだろう
ね? 忍ちゃんのことだってそうだよ。そばにいたいだけだなんて、そんな甘ったるい言葉
を、そのまま信じたのかい?」
「……違うってのかよ」
僕は神原を窺いながら、忍野に反論する。
神原は、何も言わない。
「おい、神原――」
「たとえばさ、阿良々木くん。おかしいとは思わないのかい? 小学生のとき、一つ目の願い
を叶えたときの話だよ。どうしてその左手は、お嬢ちゃんの足を速くせず、周囲をぶちのめす
なんて行動に出ちまったんだと思う?」
「そりゃ――だから、猿の手は、持ち主の意に添わない形で、願いを叶えるから――」
「でも、猿の手じゃない」
忍野はきっぱりと断言した。
「魂と引き換えなんだ。願いは、願った通りに叶うはずさ。レイニー?デヴィルは低級悪魔だ
けれど、すぐ暴力に訴える悪辣な属性を有して……
(ò﹏ò)
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