とは言え。
全身を強く打った感覚に、僕は絶息する。
いつかの話ではないが、本当に神原は、左腕一本で僕を押し倒したのだった。場所は、ベッ
ドの上では――なかったけれど。
「な、何を――神原!」
僕はわめくが、神原はそのまま無言で、僕の上に折り重なるように、柔道でいう縦四方固め
のように、左腕だけでなく、全身をフルに使って、僕の動きを拘束する。右腕と左脚がこの状
況では、抵抗らしい抵抗など、できるわけが――否。
たとえ僕のコンディションが万全でも。
たとえ神原の腕が猿でなくとも。
神原が本気で僕を押さえつけようとしたら、相手になるわけがないのだ。全国区の体育会系
と、帰宅部の落ちこぼれである。年齢差など、体格差など、この場合、ちっとも問題にならな
い。どんなに暴れようとしたところで、まず身動きからできない。身体をぴったりと密着させ
られ、そんなに重くないはずの神原の肉体なのに、ずっしりと押し潰されそうにすら……
(ò﹏ò)
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