第48章

秀才だからな……

実際のところ、その程度では驚くには値しないのかもしれない。

なんだか、ようやく、学生らしい会話だった。

これなら父親の前でも、安心してできる。

真面目さをアピールするならこの場面だった。

「本当は答え合わせは、試験が終わった直後にやるのがいいのだけれどね」

と、戦場ヶ原。

「まあ、今の阿良々木くんにそこまで求めるのは酷よね……でも、それなりの点数が取れてい

るじゃない。自分で教鞭をとっておいてなんだけれど、ちょっと意外だわ」

「意外か」

「ええ。阿良々木くんにしては面白くもなんともないオチね」

「僕は笑いを取りたくてお前に勉強を教えてもらったわけじゃねえんだよ!」

「てっきり、『あんなに勉強したけれど、いつもよりむしろ点数は悪かったです』的な展開に

なると期待していたのに、ある意味がっかりだわ」

「そんな展開を求める方がよっぽど酷だ!」

「あらそう」

とか言って。

戦場ヶ原は、ぽん、と僕の脚の……

(ò﹏ò)

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