第49章

同情するのも、筋違いだけれど」

と、戦場ヶ原は「それはそれとして」なんて、話の筋を元に戻した。

「そんな本物に及びもつかない、底辺を這い蹲る阿良々木くんは、こつこつと努力に努力を重

ねるしかないのよ。だから、これからは毎日、私の家でお勉強ね」

「はいはい……そうさせてもらうよ」

「はいは三回よ、阿良々木くん」

「はいはいはい!……って、なんでそこまでノリノリのテンションを要求されるんだよ!」

「それくらいのやる気は見せて欲しいわ。なんといっても勉強場所として私の家を提供するの

だから」

「そうなのか……」

「なんなら、阿良々木くんの家でもいいけれど」

「僕の家って、あんまり勉強しやすい環境じゃないんだよな……妹がうるさいから」

「たまになら、神原の家でもいいわね」

「何故ここで神原が出てくる?」

「阿良々木くんの勉強を見てあげるのと同じように、あの子とも少しは遊んでやらなくちゃい

けないのよ。そういう約束を……

(ò﹏ò)

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